快適なソファの座面高さを知ろう。
ソファの座面について、今日は少し掘り下げてお話ししたいと思います。
まず、高さ。
最近流行の「ロータイプソファ(ローソファ)」
こちらは、平均的なソファの座面高さ40cmより低いものを指します。このタイプのソファは、座面が広いものがほとんどなのも特徴です。
その広い座面では、その上であぐらをかいたりと足をあげて過ごす日本人の習慣によくあっています。
ロータイプソファ
足を投げ出しくつろぐ魅力
こちらの写真のソファの様に、ロータイプでシェーズロング、カウチタイプの足を前に投げ出せるものがおすすめです。さらにゆったりと座ることができます。
カウチタイプを置かず、オットマンやスツールを組み合わせる事でも同じ様に足を投げ出せる場所ができ、ゆったりとくつろぐことができます。スツールやオットマンの場合、その置き場所を自由に変えることもできるのも利点です。
広々とした空間を満喫する
ロータイプソファの利点は、『圧迫感がなく、開放感のある部屋に見える』ことがあげられます。背の高いソファは空間を区切ってしまいがち。その点、ローソファは高さが抑えられているので空間に余裕が生まれ、視界を遮ることなく、お部屋を広々と見せることができます。
写真をご覧いただくと、ロータイプソファの開放感がわかりやすいかなと思います。
この写真のソファの場合、座面高さは30cmです。また、座面の硬さもハードなものとノーマルなものと選ぶ事ができます。立ち上がりが気になる方は、硬めのタイプのほうが楽です。ロータイプで、柔らかすぎるものだとお尻と体がソファに沈み込んでしまい、腰に負担がかかりすぎる方もいらっしゃいます。
実際にお客様をご案内する際は、30cm程度のローソファでしたら、基本的にあまり柔らかすぎない座面の商品をお勧めしています。
また、足を下ろして座る場合はソファの前に広めの空間を確保し、足を自然と前へ投げ出せるようにしてください。
日本人の標準的な体型の方であれば、60〜70cm程度確保してください。ソファのすぐ前にテーブルなどがあって足を伸ばせないと、膝に負担がかかり長時間座るのには適しません。
ノーマルな高さソファ
一般的なソファの高さは40cmです。一般的なダイニングチェアの座面高さが43cm程度なので、ダイニングチェアより少し低いものをイメージしていただければよいかと思います。
かかとが自然と床につく高さなので、座っていても足が痺れることは少ないです。ただし、長時間(映画を観たりなど1時間以上同じ体勢で座り続ける場合は、ローソファと同じ様にオットマンやスツールを置いてその上に足をのせてすごすのがお勧めです。
オットマンやスツールに足を置く事で、体の重心の位置がかわります。ソファの背もたれにゆったりと体をあずけ、楽な姿勢をとれます。
私は、車のシートに長時間座っていると足腰が疲れてきてしまいます。車の場合、じっとしていて動けないのも足腰への負担になっていますが、足を伸ばす事ができればこれも軽減されるはずです。
きつい腰痛をお持ちの方におすすめ
腰痛のある方やご年配の方には、座面の40〜43cmのソファがおすすめです。立ち上がったりする時に、腰への負担がかからなりにくいのがその理由です。
また、座面があまり高すぎると、座面の奥にしっかりと腰を降ろすことができません。さらに硬めの座面だと、長時間同じ体勢で座り続けると足が鬱血ししびれてくることもあるのでご注意ください。
座面が高めのソファの場合は、特にスツールやオットマンの有無がゆったりと過ごせる鍵となります。
足を降ろした時、ムリなく床に付く程度の高さのソファが良いと思います。