インテリア

色のコラム【黄色】

私たちのまわりには沢山の『色』があります。古来から引き継がれて生きた伝統色、インテリアで注目されるトレンドカラー、自然に溢れる色。
色はそれぞれ、イメージや効果を持っていると言われています。
『色のコラム』では、毎回ひとつの系統の色についてのご紹介をさせていただきたいと思います。
気になった色やお好きな色のコラムをご覧いただけましたら大変嬉しいです。

第三回目は、明るさと元気さを象徴する「黄色」について。黄色は太陽をイメージさせる、楽しさや幸福・希望を象徴する色です。
カラーセラピーでは黄色は光の象徴と言われます。つまり、自分や物事に光をあて、明晰性をもって見ることができます。そのためとても知的な一面があります。自分が今何をしたいかを良くわかっていて、自己流を持っています。
同じ黄色でも、柔らかい黄色やカラシ色などの黄色は、お部屋で使用される木材との相性もとてもよい色です。さらに、自然の中にある色なので、茶やカーキなどと組み合わせることで、より黄色の美しさを楽しむこともできますので、ぜひお試しください。

きいろ(日本の伝統色)

蒲公英色
たんぽぽいろ
菜の花色
なのはないろ
刈安色
かりやすいろ
山吹色
やまぶきいろ
金色
こんじき
黄支子色
きくちなしいろ
支子色
くちなしいろ
黄檗いろ
きはだいろ

きいろ(海外の伝統色)

サンシャインイエロー トパーズ ジャスミンイエロー アンティックゴールド カナリヤ レモンイエロー ジョンブリアン クリームイエロー

黄色のイメージ

黄色は有彩色の中で一番明るい色です。
いつも不安があったり、懐疑心があったりして、心が緊張してしまっているとき、黄色は気持ちを和らげて、リラックスを促してくれます。そして、ユーモアや楽しい気持ちを取り入れてくれます。  
また、黄色は自分の価値観や考えを明確に把握することを促すので、独創的なアイディアや意見を求められる時にはサポートをしてくれます。  

黄色と相性のよい色

『茶色・キャメル』で黄色を自然に仕上げる

黄色も茶色も自然のなかでよく目にする色です。茶色の色が薄めの場合は、「黒」をプラスすることでモードな雰囲気をつくり引き締め効果もあります。
黄色と茶色は色相も近く合わせやすい配色です。特に黄みの強いキャメルはイエローとよくなじみます。ナチュラルだけど、イエローの明るさがコーデ全体をヘルシーに仕上げてくれます。

『ネイビー』でメリハリのある空間に

明るい黄色に、落ち着きのある雰囲気のネイビーをベース(床に近い面)に合わせてみてください。床や家具に木材をいれたものを足すと柔らかさがプラスされていきます。
個人的には、オーク系の樹種とネイビー、そして辛子色の組み合わせが落ち着きもあり元気もでる、好きな組み合わせです。

抜群の相性【グレー】が『黄色』を華やかにみせる

グレーは無彩色と呼ばれる色味のないカラーです。
どんな色とでも相性がよい、万能カラーです。
おなじグレーでも、明度の高いグレー、深い濃い色のグレーなどを組み合わせて使うと、さらにおしゃれな雰囲気をつくりだしてくれます。
この無彩色のグレーは、インパクトのあるイエローアイテムでもすっきりとまとめてくれます。
グレーと黄色を同じトーンでまとめてみてもきれいな空間になります。
参考写真の多くは、濃いグレーと濃い黄色(辛子色)のものです。これらはまた木材の茶色としっくりなじむ相性の色です。

黄色の中でも、そのくすんだ色でコーディネートに取り入れやすい「マスタード(からし色)」。ベーシックカラーならどんな色でも合わせやすいですが、中でも【ブラウン】と【グレー】なら大人らしい印象がアップします。

白や生成りなどの(ちなみに白も無彩色です)色をみ合わせると、すっきりと大人な雰囲気のなかで、元気カラーの黄色が映えてくれます。

【黒】と黄色のコントラストでハイクラスで上品な演出

発色の良い黄色に定番の【黒】を合わせれば、コントラストが効いて映えるスタイルが実現します。
派手かな? と感じても、万能な黒のおかげで上品にきまるのも見逃せません。

ゴージャスな雰囲気はちょっと・・・という場合は、赤みがかって、オレンジにも近い色である「山吹色」を選んでみてください。黒と山吹色をつなぐために茶色をいれるのが、ポイントです。どれも主張しすぎず、しかしながら雰囲気をしっかりともつ毅然とした空間になります。

三枚目のインテリアは、壁にかかるアートに「黄色」と「黒」を使っています。黄色の元気なイメージと黒のおちついたイメージの小物を少し使い、他のインテリアは薄めの色でコーディネートしてみてください。
薄めの色だけでは、さみしくなってしまうインテリアが「黄色」と「黒」のパワーでぐっと華やかになります。

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